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RSIとは何?インデックスファンドの買い時を見極めよう【設定と使い方】

(この記事はYouTubeにアップした動画の書き起こしです)

こんにちは、かおるです。皆さんRSIというテクニカル指標は知っていますか?投資のお勉強をある程度したことがある人は「当然知ってるよ」って言うかもしれません。でも最近投資を始めたばかりで、なんとなく株価の値動きだけを見ている方は、YouTuberが「RSIが下がってきてますので」とか言ってもあんまり意味がわからないのではないでしょうか?そこで今日は投資初心者の方に、RSIというテクニカル指標を紹介していきます。

結論と前置き

先にざっくり結論をお話しておきます。RSIは14日間で設定して、30%以下になったら買いのサイン、70%以上になったら売りのサインとして使わることが多いです。基本的には株価が下落していたらRSIの数値も小さくなりやすくて、株価が上昇していたらRSIの数値も大きくなりやすいので、逆張りに使われる指標ということになります。逆張りっていうのは株価が下落しているときに安値で買ったり、株価が上昇しているときに高値で売ったりする投資法です。ちなみに上昇しているときにトレンドに乗って買ったり、下落しているときに売るのは順張りといいます。私はインデックス投資で長期的に資産形成している人は、余剰資金がある限り、タイミングとかは考えずにひたすら買い続けるのが一番良いと考えています。相場は長期的に見れば右肩上がりを続けるけど、短期的な株価の値動きは予測できないと考えているからです。なので、普段はこういったテクニカルのお話とかはあんまりしないんですけど、状況によっては投資するタイミングが気になってしまう人もいると思います。例えば「これから投資を始めようと思っているけど、上昇している中で投資をするのは怖い」とか、「相続で2,000万円手に入ったけど、いきなりこんな大金を投資するのは怖い」とかそういった場合です。それ以外でも、ちょっと資金の一部で短期売買に挑戦したい場合とか、テクニカル分析をお勉強しておくと、参考にはなるかもしれないので紹介していきます。ただテクニカルの基本はローソク足と移動平均線だと思うので、「そこから知らないよ」っていう人はこちらの動画を見たあとに、この動画を見るようにして下さい。移動平均線とローソク足は、それだけでタイミング投資を成功させていている人もいるくらい、チャート分析の基本になります。

RSIとは

ということで、ここからRSIの説明をしていきます。RSIというのはRelative Strength Indexの略で、日本語だと相対力指数と訳されます。こちらはS&P500に連動する米国ETFの、VOOのローソク足チャートと、移動平均線と、RSIを表示したものです。チャートの表示方法は一通り説明が終わってからしていきますね。緑と赤の長方形が連なっているのがローソク足で、毎日の株価の値動きを表しています。青の線は25日移動平均線というもので、過去25日間の平均株価を線でつないだものです。平均値を取る分、株価よりもなだらかに動くので、上向きのときは上昇トレンド、下向きのときは下降トレンドというのがわかりやすくなっています。そして、株価とは別の枠で表示されているのがRSIです。計算方法の解説は省略しますけど、RSIは、対象期間の全体の価格変動に対して、上昇した分の値動きが占める割合を表しています。対象期間は14日間で見るのが一般的です。こういったテクニカル指標というのは、見ている人が多い設定で表示させたほうが信頼性は高くなるので、RSIは基本的に14日間の設定にしておきましょう。RSIの数値は0%から100%で表されて、過去14日間での変動幅において、上昇幅が大きければRSIも大きくなって、上昇幅が小さければRSIも小さくなります。

RSIの使い方

目安としては30%以下になると売られ過ぎだから買いのサインで、70%以上になると買われ過ぎだから売りのサインだと言われています。シンプルでわかりやすいのが良いですよね。そして、RSIのサインにはもう1つ、ダイバージェンス(逆行現象)というものもあります。株価の値動きが新高値とか新安値をつけているのに、RSIは逆方向に動いている場合がダイバージェンスです。ダイバージェンスの発生はトレンドの転換が発生しやすいシグナルといわれています。わかりやすいのはコロナショックのときですね。株価は2月に大きく下落した後、3月1週目で一旦戻すんですけど、その後さらに暴落していきます。ところが同じ時期のRSIを見ると、最初の下落で一番下まで落ちた後は、株価は暴落しているのにRSIはむしろ切り上がっていっています。コロナショックのときはRSIが30%になったからといってすぐには手を出さずに、ダイバージェンスの発生を待ったほうが、ベストなタイミングで投資ができていたことがわかります。あとは50%を境界線として、上にいるうちは上昇トレンド、下にいるうちは下降トレンドという、順張りに使えそうな見方をすることも一応できます。ただトレンドを見るなら移動平均線で良いかなと個人的には思います。

RSIのデメリット

こんな感じでかなりわかりやすいRSIですけど、デメリットもあります。それは売られ過ぎとか買われ過ぎのサインが出た後も、トレンドが継続してしまうことがあることです。コロナショックのときもそうですけど、サインが早く出てしまうことがあるということです。逆張り系の指標は大体そうなんですけど、トレンドとは逆方向の売買をするので、トレンドが継続してしまうと、最初から損失が膨らんでいくことになります。RSIで言うと、トレンドの発生の初期段階でRSIが70%とか30%に達した後に、トレンドが継続してそのまま売られ過ぎとか買われ過ぎの水準に居座ってしまう時期が続くことも考えられるということです。もちろん万能な指標というのはないので、RSIを使う場合も単純に「30%になったから買おう」とか「70%になったから売ろう」という感じではなくて、他の指標とも組み合わせて、自分で判断するようにしましょう。そして短所はもう1つ、長期インデックス投資で使う場合は買いのサインがそんなに出ないことです。長期投資家は保有している資産は売らずに持ち続けて、ひたすら買い注文をするだけなので、RSIの基本を抑えて取引しようとすると、30%に来たときだけがチャンスになりますよね。例えばS&P500に連動するVOOの場合で見てみましょう。過去のデータを見てみるとRSIが30%のラインにタッチしていたのは2013年からでも10回くらいしかありません。年に1回くらいはあるかなっていうペースですね。もし株価が売られ過ぎで安くなったときに投資をしようと思っていて、RSIが30%になるタイミングまで投資資金を溜め込んでいたとすると、機会損失の方が大きくなってしまいそうです。例えば2021年9月時点で言うと、直近でRSIが30%まで落ちたのは2020年2月・3月のコロナショックまで遡ります。コロナショック後に投資を始めようと思っていて、RSIが30%になるのを待っていたら、1年半以上投資ができずに上昇相場を眺めていることになります。もちろん銘柄によってはもっとたくさんサインが出ることもありますし、逆張りで投資するラインを30%じゃなくて40%にしてみるとか、自分なりの活用方法を探してみるのもおもしろいと思います。

RSIの表示方法

では次にRSIを表示する方法をお話していきます。今回はTradingViewという有名なサイトを使用していきます。広告が表示されたり多少の機能制限はありますけど、無料でも十分に使えます。概要欄にリンクを貼っておくので、まずはそちらをタップして下さい。スマホの画面で解説していきますけど、もちろんパソコンのほうが見やすくてオススメです。トップページが開いたら、検索窓に自分が調べたい投資商品を入力して下さい。日本の投資信託とかは調べることはできません。今回はNASDAQ100に連動するQQQにします。QQQのチャートが開いたら、QQQの横が「日」という文字になっていることを確認しましょう。次に上のメニューからインジケーターというところをタップします。検索窓でRSIと入力して検索すると、RSI(相対力指数)というのが表示されるので、タップします。タップしてもその画面上では何も起こらないんですけど、×ボタンで閉じるとRSIが表示されています。デフォルトで14日間の設定になっているはずです。設定を変更したい場合は、RSIの線のどこかをタップします。そうすると、歯車マークが出てくるのでタップします。パラメーターのタブで、期間を14日間じゃない設定にできたり、スタイルのタブで、線の色を変更できたりします。例えば30%のラインを40%に切り上げようと思ったら、ロワーバンドというところを40に変更してOKをタップすれば、ラインを切り上げることができます。「40%だったらどのくらいエントリーチャンスがあったんだろう」とか、過去のチャートを見て研究してみるのもおもしろいかもしれません。

最初に言ったように、基本的には余剰資金はさっさと投資に回してしまうのが一番良いと思いますけど、分析が好きな人はガチャガチャいじって楽しんでみて下さい。以上、RSIの基本的な使い方と、表示方法でした。このチャンネルでは節約とか投資とかお金に関するお話をいろいろとしています。一緒にお勉強してくださる方は他の動画も見ていって下さい。最後までご視聴して頂き、ありがとうございました。

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