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超初心者向け!株主優待つなぎ売りのやり方を世界一わかりやすく解説♪

株主優待をノーリスクで受け取るためのつなぎ売り。優待タダ取りとかクロス取引とも言われる手法です。

これを使えば株価下落による損失をゼロにして、株主優待だけを受け取ることができます。株の初心者さんや今までに投資をしたことがない方は「そんなうまい話があるわけない」って思うかもしれませんね。

一般的に株は買ってから売るものと思われていますが、株式投資には空売り(からうり)と言って、証券会社から株を借りることによって、売った後に買い戻す取引があります。この場合、株価が下がれば利益になりますよね?

例えば借りた株を10万円で売った後に、株価が下がって9万円で買うことができれば、借りていた株を返しても手元に1万円残りますね♪

株の買い注文と空売り注文を同時に出せば、どんなに株価が変動しようと、2つの注文が相殺し合って、利益も損失も発生しません。その上、買い注文で株を持っているので、株主優待は貰うことができるんです!

これがつなぎ売り(優待タダ取り・クロス取引)の基本的な仕組みとなります。

※タダ取りというと勘違いがあるかもしれないですが、株式の売買にかかる手数料などは支払う必要がありますよ。

ではつなぎ売りは具体的にどうやってやるのか。その方法や細かい注意点などを初心者目線で詳しく、わかりやすく解説していきます。

最初は証券会社の口座開設から

口座選び

まずは証券会社の口座を開設します。口座の開設をするには書類の送付などがあり少し日数がかかるので、申込みだけでも早めにしておくのがオススメ。

つなぎ売りで株主優待のタダ取りを行うには「一般信用取引売り建て」という注文ができなければいけません。これができるネット証券はカブドットコム証券、SBI証券、松井証券、楽天証券、岩井コスモ証券の5社です。

オススメ順に並べたのですが、つなぎ売りにおいてはたくさんの証券会社の口座を持っている方が有利になるので、何社か開設しておくことをオススメします。ネット証券の場合、口座の開設・維持手数料は無料なので開設したことによるデメリットはありません。

「一般信用取引売り建て」ができる銘柄は各証券会社によって異なります。また扱いがあったとしても証券会社ごとに在庫が異なるので、A社では品切れで注文できないけどB社では注文できるということもあります。そのため本気で優待タダ取りをしている人たちは複数の口座を使い分けているのです。

カブドットコム証券

大手ネット証券の一つで、フリーETFなど独自のサービスで顧客の心を掴むのが上手い。

一般信用取引売り建てができる銘柄数も6社の中ではダントツに多いため、株主優待タダ取りの愛好家たちからは必須証券会社として挙げられています。また貸株料という信用取引で売り建てをしたときに支払う金利も安いためクロス取引がしやすくなっています。

売買取引手数料が少し高めですが、それを差し引いてもつなぎ売りをするには一番オススメできる証券会社です。株主優待取り用にどこか一つだけ口座を作るならカブドットコム証券かな。

SBI証券

口座数、預り資産残高ともにダントツ1位の最大手ネット証券。取り扱い銘柄数はカブドットコムに大きく見劣りするものの、高額な売買での手数料が安いため、どちらでも購入できる銘柄の場合、SBI証券の方が費用が安くなることも。

投資信託や米国株など様々な投資スタイルを低コストで実現できるため、つなぎ売り以外でも資産運用していきたいと考えている方には特にオススメしたい証券会社です。

楽天証券

SBI証券を追いかけるような形で料金やサービスを提供しているイメージのある、ネット証券二番手の会社。つなぎ売りに関してはSBI証券よりやや取り扱い銘柄数が少なく、手数料はほとんど同じ印象。

こちらも様々な商品を低コストで扱ってくれているので、総合的な資産運用に向いています。また、投資信託を保有するだけで楽天ポイントが貯まったりするので、楽天ユーザーにとても人気があります。

つなぎ売りができる株主優待をチェック

証券会社で口座を作ったらつなぎ売りができる株主優待の中から、自分が貰いたいものを探します。株主優待はどれでもタダ取りできるわけではなく、一般信用売建が可能な銘柄でなくてはいけません。

この記事ではカブドットコム証券の画面を使って説明していきますが、どの証券会社を使っていてもやること自体は同じなので、参考にして頂けると思います。

カブコムトップ画面

まずはカブドットコムのトップページから、「株主優待一覧」をクリック。

優待一覧画面

株主優待がある銘柄が並びます。左側にある優待銘柄検索という枠で、最初から月が絞られているはずです。私がこの記事を書いているのが3月なので、3月が株主優待の権利確定月になっている銘柄だけが出ている感じ。

横の(793)というのは銘柄数を表しています。3月と9月は決算月の企業が多く、株主優待の権利確定月も3月にしている会社がほとんどです。そのためその他の月と比べて、圧倒的に株主優待が多いんですよね。

この検索オプションから必ず入れてほしいのが、一般信用売建可能銘柄へのチェックです。つなぎ売りをするにはこの条件を満たさなくてはいけませんからね。あとはそのまま検索ボタンを押すか、カテゴリ等でお好みで絞って検索をしてみて下さい。

飲食系優待一覧

今回は飲食券・飲食割引券のカテゴリで検索したので、かっぱ寿司を展開するカッパ・クリエイトやすき家を展開するゼンショーホールディングス等、みんなが知っている企業が並んでいますね(*^^*)

この画面だけでは優待の詳しい内容がわからないので、【主な優待内容】の隣にある青い文字のリンクをクリックして下さい。ここではスシローの優待内容を見てみます。

スシロー優待内容

これを見ると、スシローは100株以上保有すると1,500円分の割引券が貰えることがわかりますね。こんな感じで優待が欲しい銘柄をピックアップしていきます。

さすがに一社一社調べるのがめんどくさいという方は「3月 株主優待 おすすめ」とかで検索すると様々なサイトやブログでオススメの銘柄を紹介してくれています。

つなぎ売りにかかる手数料を計算する

一見良さそうな優待内容に見えても、株式の売買手数料などが優待を上回ってしまっては意味が無いので、つなぎ売りにかかる手数料を計算します。とにかく大事なのは手数料コストの合計<株主優待の価値となるようにすること。

つなぎ売りにかかる手数料には3種類がありますのでそれぞれ見ていきましょう。そんなに難しくはないので安心してね。

株の現物買いの手数料

まずは株式を買うために必要な手数料。これは約定代金(やくじょうだいきん)と言う、株の購入に必要な資金の大きさで変わってきます。カブドットコム証券の場合は以下の通り。

約定代金 手数料
10万円以下 90円(税込97円)
20万円以下 180円(税込194円)
50万円以下 250円(税込270円)
50万円~400万円 (約定代金×0.09%+90円)×1.08(税込)
400万円以上 3,690円

50万円~400万円の間だけ少し計算が面倒ですね(*´∇`*)上の例で挙げたスシローの株を100株購入する場合は、約定代金が48万500円なので250円(税込270円)の手数料が必要です。※株価は変動するので必ず48万500円で買えるわけではありませんけどね。

この手数料は各証券会社ごとに設定があり、カブドットコム証券は50万円くらいまではそれほど高くないのですが、100万円とかになってくるとSBI証券や楽天証券の方が如実に安くなってきます。

一般信用売建(信用取引)の手数料

つなぎ売りの場合、買った株と同じ株数だけ空売りをしなければいけません。

買うのと同様に売るのにも手数料がかかります。こちらも約定代金によって手数料が変わってくるシステムになっています。

約定代金 手数料
10万円以下 99円
10万円超~20万円以下 179円
20万円超~30万円以下 249円
30万円超~40万円以下 349円
40万円超~50万円以下 449円
50万円超~60万円以下 539円
60万円超~70万円以下 629円
70万円超~80万円以下 719円
80万円超~100万円以下 760円
100万円超~200万円以下 940円
200万円超~500万円以下 1,100円
500万円超 1,200円

※価格は税別となっています。

上記は基本料金で、大口の取引の場合など割引が適用されるケースもありますが、初心者の方にはなかなか条件が厳しいと思います。

スシローの例でいうと、一般信用売建の売買手数料は449円(税込484円)になりますね。

一般信用売建(長期)の貸株料

売建の注文は信用取引と言って、売買手数料以外にもコストが発生します。それが貸株料というもので、カブドットコムの場合は以下の計算式で求められます。

約定代金×1.5%×株を借りていた日数/365

一般信用売建の注文というのは証券会社から株を借りて、それを売ることから始まります。だから借りている期間が長ければ長いほど、貸株料は高くなっちゃうんです。

「この日にうちの株を保有してれば株主優待あげるよ」っていう権利確定日に売建をして、翌営業日(翌日)に決済をすると、借りていた期間は2日間。つなぎ売りは最低でも2日分の貸株料が必要になるわけです。

実際はギリギリで注文をしようとしても在庫が残っていなかったりします。人気のある優待の場合は貸株料が多少増えても早めに注文をする人が多いのです。

では上のスシローの例で、2日分の貸株料を計算してみましょう。

48万500円×0.015×2/365=39.49(円)

39円の貸株料が必要になりますね!これで3種類すべてのコストが出せましたので、あとは合計をするだけ。

270+484+39=793(円)

つなぎ売りに必要なコストと優待内容を比較してみる

最初に「手数料コストの合計<株主優待の価値」となることが重要だと書きましたよね。スシローの場合はどうでしょう?

手数料コストの合計は793円、株主優待は1,500円分の優待割引券なので株主優待を貰った方がお得になりますね♪

ただ手間をかけてつなぎ売りするほどの価値があるかというと難しいところ。後に返ってくるお金とはいえ、75万円ほどの資金が必要になりますからね。他にもっと良い株主優待があったらそちらに資金を回すのもありかも。

優待タダ取りに必要な資金は現物買の約定代金と、信用売建の約定代金の3分の1くらい。一応余裕を見て銘柄の約定代金の1.5倍くらいを口座に入れておいた方が良いと思います。

自分が口座に入れる資金とのバランスを考えて、良い株主優待を選んでくださいね。

権利付最終日までに一般信用売注文

手数料も踏まえた上で欲しい株主優待が決まったら、いよいよ注文をしていきますが、ここで一つ注意点。つなぎ売りの注文は夜の19時以降から朝の9時前までに行うようにして下さい。

基本的につなぎ売りは株式市場がクローズしている時間に仕込まなければいけません。市場が開いていると売ってから買うまでの間に株価が動いてしまって、損失が発生するリスクがあるからです。

株式市場は9時~11時30分までと12時30分~15時まで開いています。そしてカブドットコムは翌日の一般信用売りの抽選というのがある関係上、19時に在庫が補充されるので、19時~9時までが一般信用売りにオススメの時間になります。

株式市場が動いていない時間帯であること確認したら、最初は信用売から行っていきます。

信用売ボタン

株主優待の一覧画面から欲しい銘柄の「信用売」ボタンをクリック。

信用新規建玉画面

  • 取引区分:一般信用(長期)【弁済期限:最長3ヶ年】を選択
  • 売買:売り新規を選択
  • 数量:自分が購入する株数を入力
  • 執行条件:成行を選択
  • 特殊条件:指定無しを選択
  • 注文期限:当日のみを選択
  • 口座区分:特定を選択

以上の入力を間違えずに行ったら、「確認画面へ」をクリック。

一般信用売建可能数量ゼロ信用新規建玉の画面で会社名の下に「一般信用売建可能数量(在庫株数量):0株」という表示がある場合は在庫切れのためその日は注文ができません。カブドットコムは19時から在庫が補充されるため銘柄によっては復活することもあります。

信用新規建玉注文確認画面

あとはパスワードを入力して注文するボタンをクリックするだけです。

予定約定金額概算が高いのは気にしなくて大丈夫です。通常よりかなり高めになるような計算式でカブドットコムが設定しているので。予定より安くなる分にはユーザーも文句を言わないもんね。

とはいえもちろん、翌日の市場開始で株価が異常に大きく動いている可能性もゼロではないので、予定約定金額概算になることもあり得ると頭に入れておきましょう。

注文完了画面

注文が完了したことを知らせる画面が出てきます。そのまま同じ銘柄の買い注文をいれるために注文番号をクリックしましょう。

注文約定紹介画面

銘柄/コードに注文した銘柄があるのでクリック。なお先ほどまでスシローを例にしていましたが、ここでは私が実際に注文を入れたANAホールディングス400株になっています。

同じ銘柄を現物買い注文

ANA個別銘柄情報

購入した銘柄の情報画面に来たら買付ボタンをクリック。ちなみにこの画面は注文画面から来なくても普通に検索してたどり着くことももちろんできます。

ただ買い注文の入れ忘れ防止や、間違った銘柄を買ってしまうミスへの対策として、売建注文の完了画面からの流れで買い注文をするのがオススメです。

株式買注文画面

  • 数量:売建注文した数量と同数
  • 執行条件:成行
  • 特殊条件:指定無し
  • 注文期限:当日のみ
  • 受渡方法:お預り金
  • 預り区分:保証金(信用)代用
  • 口座区分:特定

以上を入力・確認したら「確認画面へ」をクリック。あとは売建注文したときと同様、「注文する」ボタンをクリックすれば現物買い注文は終了です。

権利落ち日に現渡(品渡)をして決済

信用売と現物買いを行ったら権利落ち日を待って、現渡(品渡)をすればクロス取引は完了です。これを忘れるといつまでも信用売の貸株料を払い続けることになるので、必ず権利付き最終日の翌日の権利落ち日に行いましょう。

現渡と品渡は同じ意味ですが、現渡のほうがよく使われる表現です。ただカブドットコム証券では品渡という言葉が使われているので、この記事でも基本的に品渡と記載しています。

品受・品渡画面

カブドットコムのトップ画面から、お取引→信用→品受・品渡と進んだら、クロス取引する銘柄の品渡ボタンをクリック。

品渡画面

返済建玉の返済数量と預り証券の品渡数量を入力して確認画面へをクリック。

品渡注文画面

注文するボタンをクリックして品渡が完了です。念の為、自分の信用建玉や現物株式からなくなっているか確認しておきましょうね。

株主優待が届く

以上のクロス取引がしっかりと完了していれば、権利確定後2~3ヶ月で企業からの株主優待が届きます!忘れた頃にやってくるのでお楽しみですね(*´∇`*)

以上、超初心者向けに株主優待つなぎ売りのやり方を世界一わかりやすく解説してみました。皆様の参考になれば嬉しいです。

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