米国株インデックス投資の王道といえばS&P500(VOO)や全米株(VTI)が有名です。
特にS&P500は、投資の神様ウォーレン・バフェットが自分の死後の資産運用の投資商品として妻に指定していることもあり、個人投資家にとっての最適解の一つとして認知されています。
しかしそんな人気インデックスを遥かに上回るリターンを叩き出している株価指数がNASDAQ100(ナスダック100)です。
米国株投資家は年々増え続けていますが、意外とナスダック指数に投資している情報は少ないのが現状。
これは個人投資家が投資をスタートしやすい投資信託(インデックスファンド)で、ナスダック100やナスダック総合指数に連動する商品が以前まではなかったことが原因だと考えられます。
しかし2018年8月に大和証券投資信託委託(株)が「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」を販売開始し、ナスダック指数に投資しやすい環境が整ってきています。
そこで今回は「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」の詳細と、ナスダック指数の魅力について書いていきます。
ナスダック(NASDAQ)って何?ナスダック100との違いは?
ナスダック(NASDAQ)はアメリカのベンチャー企業(新興企業)向けの株式市場のことで、上場している3,000以上の銘柄の平均はナスダック総合指数と呼ばれています。
ベンチャー企業向けといっても、当初ベンチャーだったIT企業も多く残っていて、アップル、アルファベット、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブック、インテルなど、アメリカを代表するような企業がたくさんあります。
ナスダックに上場している銘柄の中から、金融セクターを除いた時価総額上位100銘柄の株価を平均した指数がNASDAQ100(ナスダック100)です。「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」はナスダック100に連動することを目標とするインデックスファンドなんですね。
ハイテク (IT) 銘柄の影響力が強いため、セクター全体が市場平均をアウトパフォームすると予想している人にはオススメの投資先だといえます。
ナスダック100のチャートはS&P500を凌駕!?
こちらは「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」がベンチマークとするナスダック100に連動する海外ETFQQQの長期チャートです。
1999年から2018年までの過去20年チャートで、比較としてS&P500(オレンジ)と日経平均株価(白)のチャートも並べて表示しています。
ナスダック100がずば抜けているのが一目瞭然ですね。日経平均との比較はもちろんですが、S&P500が122%のプラスに対して、ナスダック100は驚異のプラス242%。
2000年に向けて大きく上昇し、その後暴落しているのはITバブルの影響のため、現代ではあまり起こるような値動きではないかなと思います。一応ナスダックはベンチャー企業向けの市場ということもあり、IT企業の割合が大きいため、当時はS&P500よりも大きく下落しています。
そのため1999年を始点にすると、2009年くらいまではS&P500よりもリターンで劣っていますね。リーマンショック後の上昇相場で、S&P500よりも大きく上昇しています。
一般的には新興市場やIT企業はボラティリティが高く、ハイリスク・ハイリターンなイメージかもしれません。しかしそれはITバブルの頃の印象に過ぎないと私は思っています(*´∇`*)
成熟していない急成長市場だからこそリスクが大きかったわけで、現代の時価総額トップ企業に名を連ねるアップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾンなどを中心としたナスダック100は値下がりも限定的だという考え。
共感できる方はナスダック100への投資で、他のインデックスに投資している投資家の成績を上回るリターンを生み出せるかもしれませんね。
とはいえあまり良いことばかりを書くのも好きではないので、悪いパターンも一応載せておきます。
2018年までのデータを見ると、1999年以降、どこを始点にしてもほとんどの期間でナスダック100はS&P500を上回っています。
しかし2000年のITバブルの最高値あたりを始点にすると、さすがにS&P500を大きく下回ります。運悪く暴落前の高値で一括投資してしまった場合などはナスダック100への投資が最適解ではなくなってしまった場合もあるということ。
銘柄数も含めてより分散効果が高いのはS&P500なので、投資する商品は自身の判断で行いましょう。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの評価
この魅力的なナスダック100への投資が簡単に行える商品が「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」です。
iFreeシリーズはいつも目の付け所が良いと感じさせる投資信託を販売してくれますね。その後同じような商品を他社がより低コストで出してきてシェアを奪われるイメージもありますが・・・。
特定の指数に連動するインデックスファンドの場合、ベンチマークとする指数が同じならコストが比較の重要ポイントになりますからね。
で、このアイフリーナスダック100の信託報酬は0.45%(税抜)でまあまあといった感じ。
本国アメリカのETFであるQQQが0.2%なので、高くはありませんが、安くもないかな。他社がもっと安い商品を出せるレベルだと言えます。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が0.160%(税抜)であることを考えると、かなり割高にみえてしまいますが、上の例のような大きなリターンの差異があれば、この程度のコスト差なんてほとんど気にならないと思います。
もちろんノーロード(買付無料)の商品なので、少額でコツコツ積立投資するのに適しています。初心者にオススメのインデックス積立投資の始め方は以下の記事をご覧ください。
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長期投資前提でまとまった金額を投資できるのであれば、海外ETFのQQQ(信託報酬0.2%)がもっとも低コストでナスダック100に投資する方法になります。こちらは通常の米国株投資と同じ方法になるので、SBI証券、楽天証券、マネックス証券のいずれかで購入するだけです。
以上、「iFreeNEXT NASDAQ100インデックスが凄い!米国ナスダック投資がオススメ」でした。
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