投資の初心者がオススメされることの多い、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」。
投資やお金に関連するブログを読んでいるとノマド的節約術の松本さんなど、かなり多くの人気ブロガーが、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」を推していますよね(*’▽’)
実は私も定期積立を実行している一人。毎月5万円をコツコツと積立投資に当てています。
そこで今回は「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が投資初心者にオススメされる理由やその特徴をまとめていきますね。
セゾンバンガードの基本的な情報
まずはセゾンバンガードの基本的なファンド情報を見ていきましょう。初心者の方にはわからないことも多いかもしれないので、さらっと目を通すだけでも大丈夫ですよ。
購入単位 | 5000円以上1000円単位(定期積立) |
---|---|
信託報酬 | 年0.68%±0.03%(税込) |
信託財産留保額 | 0.1% |
償還日 | 無期限 |
運用 | セゾン投信 |
為替ヘッジ | なし |
分配金 | 再投資型 |
資産配分比率 | 世界各国の時価総額に応じて株式50:債券50 |
買付け手数料 | 無料(ノーロード) |
セゾンバンガードなら一本で世界中の株式と債券に分散投資
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は名前の通り、グローバルにバランスよく投資できるのが最大の特徴になります。
投資においては地政学的リスクを抑えるために、分散投資をするのが基本的な考え方。例えば日本の株式市場の株ばかり買っていると、国内で何か大きな政治的動きや災害が起きたときなどはモロに資産が減少してしまう可能性があります。
そうしたリスクをできるだけ少なくする方法が世界中への分散投資なんです。
少子化が進んでいる日本では実感できませんが、この地球上では人口増加が続いています。2017年に76億人だった世界人口は、2030年までに86億人、2050年に98億人に達するとの予測。単純に考えて世界経済は右肩上がりですよね(*´∇`*)
セゾンバンガードならファンド1本で世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資することができます。
資産の種類 | 比率 | 比率 |
---|---|---|
米国の大型株(S&P500) | 26.7% | 株式約50% |
欧州の先進国株 | 10.7% | |
日本株 | 4.1% | |
アジア太平洋地域の先進国株(日本除く) | 2.0% | |
新興国株 | 6.0% | |
米国債券 | 24.3% | 債券約50% |
欧州債券 | 19.1% | |
日本債券 | 6.1% | |
短期金融資産 | 1.0% | 1.0% |
セゾンバンガードでは株式と債券の比率がほぼ半々。逆の動きをすることが多い2つの商品の特性を活かしてリスクを軽減しています。
地域別の比率は適当に決めているわけではなく、各国の時価総額に応じて決められています。定期的に見直されるためアメリカ経済の調子が良いときは米国株の比率が増えたりするんですよ。
セゾンバンガードはほったらかし投資に最適
セゾンバンガードと同じような運用を自分でしようと思ったら大変です。世界各国の時価総額を定期的に調べて割合を出し、自分の保有している株式や債券を必要に応じて売却しながら毎月の購入料を計算しなければいけません。
こうした資産配分のリバランスを自分で行っている人もいますが、私のようなズボラな人間にはとても無理!
プロの投資家の人たちとは違い、私達のような一般的な生活者の場合はできるだけ投資にかける時間や労力は少なくしたいもの。そういった要望に応えてくれているのがセゾンバンガードなんです。
私たちは毎月お金を積み立てるだけで、運用の細かい部分はプロの人にすべてお任せ。最初に引き落としの設定さえしておけば、あとはほったらかしで勝手に資産運用をしてくれます。私なんてほとんど管理画面にログインすらしていません(笑)
セゾンバンガードは低コストで運用できる
投資信託のコストは主に年間にかかる信託報酬という数値で決まってきます。今では購入手数料は無料(ノーロード)の商品がほとんどですからね(*´∇`*)
セゾンバンガードの信託報酬は年0.68%±0.03%(税込)。100万円を運用していたら年間6,800円の手数料がかかる計算になります。
この信託報酬0.68%という数字はセゾンバンガードが設定された2007年当時は画期的な低コスト。セゾン投信が投資信託にコスト革命を引き起こす一因になりました。投資のプロに丸投げできて年間0.68%のコストは格安ですよね。
ただ、今ではもっと信託報酬が安いバランスファンドが出てきているのが現状。この点についてはデメリットの方で詳しく触れていきます。
セゾンバンガードの過去の運用実績がスゴい
投資信託はどんなに低コストでもリターンが少なければ意味がありません。ここでセゾンバンガードの過去の騰落率の運用成績を見てみましょう。データは2018年4月27日時点のもの。
※騰落率とは期間の始めと終わりとで価格がどれだけ変化したかの割合を示したものです。
設定来騰落率 | 42.37% |
---|---|
過去1ヶ月間の騰落率 | 2.63% |
過去6ヶ月間の騰落率 | -1.55% |
過去1年間の騰落率 | 6.37% |
過去3年間の騰落率 | 3.49% |
2007年にセゾンバンガードが設定された時に100万円分購入していれば142万3,700円になっている計算ですね(*´∇`*)ほったらかしでこれだけ増えたら良くない?
一方で6ヶ月前に100万円分購入した場合は98万4,500円に目減りしていることに・・・。セゾンバンガードは長期投資が前提で元本保証のない商品なので、短期的には資産が減少することも十分にあり得ます。
セゾン投信の中野社長によると年間の期待利回りは4.4%程度になるのではないかとのことです。10年、20年と複利で運用していけば大きな資産が築けそうな現実的な数値です。
セゾン投信は投資家寄りの販売姿勢が素敵
セゾン投信には「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」の2つしか商品がありません。後者は株式だけで構成されていて、セゾンバンガードよりもリスクやリターンが大きくなる商品です。
この2つに絞っているところは投資家目線で見て、実は結構好感が持てます。
例えば三菱UFJ国際投信では「eMAXIS先進国株式インデックス」と「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」という似たようなファンドがラインナップされています。名前に「スリム」が入っているかどうかの違いですね。
この投資信託は2つともまったく同じ値動きをする商品なんですが、信託報酬は年率0.648%と年率0.11826%で、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の方がかなり安く設定されているんです。
当然「eMAXIS先進国株式インデックス」を選ぶのはかなりの損になります。なぜ信託報酬だけ違う商品が2つあるのかを書くとちょっと長くなってしまうので別記事で説明しますが、基本的には投資家に対して優しくすることよりも会社の利益を優先していると言えます。
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セゾンバンガードのデメリットは?
セゾンバンガードは信託報酬が高い?
セゾンバンガードの信託報酬は高すぎると指摘する人もいます。確かに昔と比べると今では低コストで運用できる優良なインデックスファンドが増えたので、このことを否定するつもりはありません。
参考までに世界分散で株式と債券の比率が50:50という、セゾンバンガードに近い資産配分のバランスファンドで人気のある世界経済インデックスファンドと、超低コストバランスファンドのeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)と比較してみましょう。
商品名 | 信託報酬(税込) | 過去5年間の騰落率 |
---|---|---|
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.68% | 31% |
世界経済インデックスファンド | 0.54% | 24% |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.23% | 29% |
※eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は新しめのファンドで5年間の騰落率データがないため、同じ値動きのeMAXISバランス(8資産均等型)のデータ。
信託報酬を見ると、セゾンバンガードは一番高いですね・・・。でも過去5年の騰落率では見事トップ♪信託報酬がどれだけ高くても最終的なリターンが大きければ何も問題はありませんよね(*´∇`*)
このように信託報酬だけを見て投資信託の良し悪しは判断できません。「中国産うなぎを使用したうな重が980円、国産天然うなぎを使用したうな重が1,000円」だったらどちらを選びますか?コストは中身も含めて比較しないとダメですよね(*’▽’)
あ、といっても「世界経済インデックスファンド」と「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」はセゾンバンガードに負けず劣らず、どちらも素晴らしいファンドです。うなぎに例えるなら静岡産、愛知産、鹿児島産といった感じで、甲乙つけがたい・・・。
この3つのバランスファンドを細かく比較した記事はこちらになります。
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たまたまこの期間ではセゾンバンガードがリターンのトップに立っていますが、入れ替わりがある可能性は十分にあります。中国産うなぎに例えたのはもっと内容の悪い投資信託たちのことですので、勘違いのないようにして下さいね。
投資初心者の方がバランスファンドでほったらかし投資を始めるなら、この3本から選べば間違いはありませんが、どうしても信託報酬が気になる場合は、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を選べばいいかなと思います。
※この記事を書いた後にセゾンバンガードとよく似た内容の「楽天インデックスバランスファンド(均等型)」が設定されました。両者の比較記事はコチラ。
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セゾンバンガードは円高に弱い?
セゾンバンガードは世界中を対象に各国の時価総額に応じて資産配分が決まります。そのため必然的に外貨の比率が高くなりがち。世界経済に占める日本の時価総額同様、日本への資産配分は10%程度なんです。
そのため円高になると一気に資産が目減りしてしまいます。特にリーマンショック、チャイナショックのような暴落相場では円高が必ずセットで起こるので、一時的に大きな含み損を抱えることもあり得ます。
基本的には為替は長期的に見ると基準価額(投資信託の値段)に与える影響はあまり大きくありません。上げ下げを繰り返して平均すれば落ち着いた価格になることが多いからです。
ただ自分が投資している400万円がマイナス50%の200万円の価値に下がっていたとしても、同じ商品に投資し続ける我慢強さがないと途中で積立を中止することになりかねません。
セゾンバンガードは円高時には確かに精神的に辛いことがあるかもしれませんので、その点は最初から理解しておいた方が良いかもしれません。
セゾンバンガードは短期で利益を大きく出す商品ではない
ここまででだいぶ説明していますが、セゾンバンガードは完全に長期投資を目的とした商品です。セゾン投信のキャッチフレーズ「いそがないで歩こう」の通りですね(*´∇`*)
そのためすぐに100万円を2倍にしたい、とか数年後の結婚式費用を運用したい、とかの用途で買うべきではありません。10年ほどの長期の単位で運用する資金を投資するようにしましょう。
そもそも投資信託はほとんどが長期投資を目的としているものが多いので、短期的に稼ぎたい場合は個別株投資、FX、仮想通貨などもう少しリスクを上げた投資先を選ぶ必要があります。
セゾンバンガードは購入先が限られている
セゾン投信は独立系の投資信託で、2016年までは一般の証券会社やネット証券、銀行などでは取り扱いがありませんでした。そのため直接、運用会社であるセゾン投信から購入するするのが一般的でした。
私もメインで使用している証券会社は楽天証券ですが、セゾンバンガードに積立をしたくてセゾン投信に口座を作ったんですよね。私のようにズボラな人間は一つの証券会社にまとめた方が管理が楽なので、これはデメリットであるといえます。
2017年からは一応ゆうちょ銀行で取扱いが始まりましたが、まだまだですね(*´∇`*)ゆうちょ銀行には正直オススメできる投資信託がセゾンバンガードしかないのであんまり意味がないんです。
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積立投資をする人はほとんどがSBI証券が楽天証券を使っているので、どちらかで販売を開始しない限りはこのデメリットは解消しませんね。
まとめ:セゾンバンガードはこんな人にオススメ
最後に「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はどんな人にオススメの投資信託なのかまとめたいと思います。
- 普通預金や定期預金よりもリターンが欲しい
- 株式100%よりはリスク控えめの資産運用を長期的にしたい
- 資産は増やしたいけど投資に時間をかけるよりも他のことに時間を使いたい
- セゾン投信の一般生活者目線の経営理念に共感できる
こんな人たちにはピッタリの商品じゃないかなと思います!
もし「リスクはどうしてもゼロにしたい」という人は0.1%の普通預金金利が貰える楽天銀行にお金を預けるのがオススメです。
参考記事

以上、「セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがオススメされる理由」でした。
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